つい先日、お葬式でゴスペル『In The Garden』を歌いました。ご住職さまに、「お葬式で拍手を聞いたのは初めてです。あの歌は『Amazing Grace』に似ているような気がするのですが・・・」と、後ほどお寺にご挨拶にお伺いした時に話されました。私は「あの歌は『In The Garden』という曲で、庭というのは天国を意味し、まさに天に召されていくさまを歌っているのです」とお応え致しました。まさかご住職さまに曲の事を尋ねられるとは思ってもいなかったので、別部屋で聞いていて下さった事をとても嬉しく思いました。お経も唱えると言いますし、宗教こそ違えども、どちらも故人のご冥福をお祈りする唄なのです。
そんな美しい曲の内容とは裏腹に、ゴスペルは、黒人が白人に虐げられたこの世から、天国に召される事によって、地獄のような苦しみからやっと解放され、本当の幸せが待っているという彼らの心の叫びでもあります。黒人のそんな思いを考えると、「死にたくない」と思うということは、この世で幸せに生きていられるからなんですね。思えば、人は生まれた時から、死に向かって歩いているわけで、「人は思い出をたくさん作って最後は死んでしまうなんて、なんて残酷な事を神はされるのだろう、自分の生きて来た軌跡がすべてなくなるのなら、何の為に生きているのだろう?」とちょっとシリアスな気持ちになりました。まあ、そんな文句を神様に言っても仕方がない事で、人は運命を受け入れるしかないのです (^_^;) 今週は予定外に、何度も新潟と大阪を往復しているうちに、そんな幻想的な雲の上で、改めて「人生とは?」なーんて考えてしまいました〜(笑)
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