秋の【島之内教会コンサート】のゲストバンドは、『小川理子スウィンギンストライドジャズバンド』。メンバーは、ピアノ&ボーカル小川理子さん、ギター佐久間和さん、ベース小林真人さん、ドラム木村王子さん、そしてゲストボーカルに王子の父、木村陽一さんでした。
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小川理子(p) ジャズバンド & 河合良一(cl) 福田恒民(tb) |
小川さんと言えば、ラスカルズのドラム木村さんと共に『ヨートリオ』で、長い間活躍されていますが、実はそのヨートリオ初期のメンバーは、ベースはマホガニーの樋口さん、ボーカルは私でした!“全員が歌えるバンド”が面白いと結成されたのが始まりなんですよ〜。今では知られざる過去の話です(笑)その日樋口さんとも、「ヨートリオ結成時のメンバーが揃ってるやん!」って話してました。当時、「このバンドで、ライブハウスや海外のジャズフェスティバルにも出ようね!」って小川さんと盛り上がったのを覚えています。その後いろいろあって、メンバーも変わって行ったのですが、小川さんも本業のパナソニックで今では役員になられ、度々の海外出張もありお忙しい中、ジャズピアノを続けてこられたことは、凄いことだと思います。
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ニューオリンズラスカルズ |
あるいは、ピアノを弾くことで、仕事のストレスを解消されていたのかもしれませんが・・・。
コンサートでは、小川さんの得意とされるストライド奏法でラグタイムピアノを演奏してくれました。弾き語りでは《Wolverine Blues》や《What A Little Moonlight Can Do》《How Long Has This Been Going On》《I Got Rhythm》ゴスペル《Where You Lead Me》など。そして、彼女の会社の上司であり、ジャズの師匠である木村さんも、彼女のピアノでたくさん歌いました。
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佐久間和(g) & 小林真人(b) |
その中で特に彼が強調していたのが、《When I Leave The World Behind》という曲。この歌は、自分がこの世を去る時、遺して行くものを語った歌らしいです。木村さん曰く、自分は一度死にかけたので、この歌の気持ちがわかると。どのあたりに共感するのかと思ったら、「遺すものは、降り注ぐ太陽や春の日差し、鳥のさえずりなど、タダで済むものばかりだ〜。お金のかかるものはないんだ!」と。「えーっ、そこー?」ってとこが木村さんらしいです(笑)和ちゃん(g)&真人さん(b)のアコースティック演奏も、スイング感抜群、ギターとベースだけでもこんなにドライブするものかと、さすがこの二人は期待を裏切らない素晴らしい演奏でした!