ニューサンでのライブ5回目の出演となる細川綾子さんですが、お店に入ってくるなり、「2週間前に日本に来てすぐ風邪を引いてしまって、それからずっと調子が悪いの.....」とユンケル持参で来られました。歌手が風邪をひいたらどんなに辛いかよーくわかるので、お気の毒としか言いようがありませんでした。急遽3ステージを2ステージに変更し、何とかライブを行いましたが、歌い出すと、どこが調子悪いの?と思わせるほど、時間が経つにつれどんどん乗って来て、さすがプロの歌手の底力を見せて下さいました!
|
細川綾子さん(vo) & 青木弘武さん(p) |
ピアニストは、細川さんの新しいCDでご一緒された青木弘武さん。メドレーでスタンダードジャズを始め、《大阪ベイブルース》《りんご追分》など、25分ほど聴かせて下さいました。左手は完全にベースラインを弾かれ、リズムのあるしっかりとした安定感のある演奏を、右手は繊細な美しい旋律を奏で、何だか一人で何役も果たしているようなピアニストでした。青木さんのソロピアノ演奏の後、細川綾子さんが登場されました。声の調子が心配でしたが、相変わらずの素晴らしい歌唱力とスイング感に圧倒され、まだまだ誰にも譲らない大御所の実力を感じさせられました。この日来られたお客さんも「やっぱり綾子さんは格別やわ。客を聞き入らせる味というか年輪を感じるね。」と感激しておられました。
|
細川綾子さんのファンの方と |
今回は綾子さんの新しいCD “Smile” の中から次々と歌って下さいましたが、中でも印象に残ったのは、ナタリーコールの曲を紹介する時、「この曲はすごい失恋の曲なんですけど、何だか私にピッタリの曲だな〜と思うのよ。多分私ほどたくさん失恋した人はいないでしょう。未練がましく、未だに忘れられない人もいるの。フフフ♥」なんて笑いながらおっしゃってましたが、幾つになっても恋心を抱かれることって素敵だな!と思いました〜。そしてステージ最後に《Smile》からアレンジして《見上げてごらん、夜の星を》を続けて歌われたのですが、それがもう涙をそそりました。この歌をこんなに心に深く感じた事はありませんでした。今回も歌に楽しいおしゃべりにと、最後までお客さんの心を捉えて離さない素晴らしいライブでした。ライブが終わった頃には、カツサンドをモリモリ食べられて、風邪も治ってらっしゃったみたいですよ v(^^)v
0 件のコメント:
コメントを投稿