2018年2月1日木曜日

新潟上越にある日本最古の映画館【高田世界館】

 この冬【新潟ジャズストリート】の他に、もう一つのビッグイベントは、新潟上越にある日本最古の映画館【高田世界館】でのリバーサイドジャズバンドのコンサートでした。
映写室にて
実はここの館長さんが、リーダー風間の従兄弟の息子さんなので、そういう関係もあり今回の企画に至りました。今年の冬は大寒波がやって来て、新潟も久しぶりに相当の雪が降りました。まして上越は内陸部なので、下越よりずっと雪深い地域ですが、どんなに雪が降っても、雪国の高速道路はちゃんと除雪車が定期的に走っているので、通行止になることは滅多にありません。なので、行けなくなるということはないのですが、お客さんの入りが心配でした。でも、これまたびっくり!前日の新潟ジャズストリートといい、上越といい、たくさんの方が聴きに来て下さいました!雪国の人は、冬に雪が降るのは当然なので、雪が外出しない理由にはならないんですね。都会の人とは、やはり感覚が違うんだな~と、北国の人のタフさをつくづく思い知らされましたー!
『高田世界館』館内
『高田世界館』は、1911年、つまり明治44年に建造され、今年で102年目を迎えるそうです。これは、現役で上映可能な映画館で、当時の面影をしっかり残している建築物としては、日本最古の映画館です。100年前の流行を取り入れた外観と内装は当時と変わらず、「擬洋風建築」に分類される貴重な地域遺産です。このレトロな映画館で、ニューオリンズというトラディショナルジャズを演奏していると、なんだか大正や昭和初期の頃にタイムスリップしたような気分になりました。席数は2階席合わせてざっと150〜180席くらいかな。小さな館内にはストーブがあちこちにあってアットホームな雰囲気でした。
レトロな雰囲気 リバー & クリス(司会)
前日からお越しになられている大阪からのお客さんだけでなく、大阪から上越まで遠路わざわざお越し下さった谷山さんご夫妻と依子さんには感激でした!上越のお客さんの中には、「戦後、原信夫や江利チエミのジャズを聴きたくても、学校から禁止され、レコードを取り上げられて聞けなくて、それでも何とかして盗み聴きしてました」とおっしゃられる方もいて、そんなことがあったのか!と、都会と地方の違いにも、びっくりでした。昨年夏の佐渡もそうでしたが、意外なところにジャズファンがいらして、楽しみにして下さるのは、私達にとっても、とてもやりがいのあることです。「また来年も来て下さい。今度は友達も誘って来ます」と言って帰られました。。。

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